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偽物のフェンダーを自作した事件について思うこと

ニセFenderたわごと
この記事は約3分で読めます。

先日フリマアプリで偽物のFenderロゴを貼り付けて販売し、書類送検されたニュース。

偽物を販売するなんてことはあっていけないことですし、犯罪です。ダメゼッタイ。

この方は「なぜ、もう少し上手く考えて販売しなかったのか?」と思ったので、これについて私個人が思うことを思うがままに書いていきたいと思います。

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押収されたニセFenderのクオリティが高い

ニセFender

ニュースで販売されていたのはプレベタイプのベース。レリック加工されており、画像を見る限り、悪くないと感じます。近くで見ればわかりませんが、2万4千円で販売されているなら、ノーブランド品でもめちゃくちゃ安く感じます。

近くで見ないとわからないにしても、見た目は悪くありません。

レリック加工
長年使い込まれたかヴィンテージ楽器のようにボロボロにする仕上げ
安価なギターやベースほど、塗装が固くレリック仕上げは苦労し、作業工賃は上がっていく傾向にある

偽物Fenderを作るにもお金はかかる

このレリック加工なんですが、楽器工房なんかに持ち込むと最安値で2万円位はかかります。
間違ってほしくないのですが、場合によっては10万円の工賃もかかります。
レリック加工に興味がない人からすれば、楽器をボロボロにされてお金を取られるなんて愚の骨頂と思われるかもしれませんが、レリック加工は気の高い改造で、ダメージ加工されたジーンズなんかと同じですね。

ニセFenderを売る=楽器を仕入れて、レリック加工する…赤字

犯人の方は、中古なりなんなりで販売者は購入してFenderとして売っていたんです。

メーカー不明のジャンク品で3千円程度でも買えるギターやベースを購入し、そのジャンク品を修理して音が出るようにして、さらに自分自身でレリック加工を行っていたわけです。このレリック加工ですが…もの凄く面倒くさい作業です。

安物の楽器は大量生産品は、ポリ塗装(塗装が厚い)です。そのピカピカの状態をヴィンテージのような質感にしていくわけですので、当然ヤスリで削って木の質感が出るように加工していかなきゃいけません。。。

レリック加工をいくらでやります。とヤフオクで技術を販売すれば良かった

販売者の利益っていくらくらい…?
24000円ー3000円+シール代+膨大な時間…多分ですけど、時給換算したら1000円もないんじゃないかなこれ…って感じです。

ジャンク品だってそんなに安く買い取れるかわかりませんし、この位クラック加工をしてくれるなら3万円位+送料別途でやっても普通に仕事に出来ると思うんですよね。

これだったら月に1本やったら3万円位のお小遣いとして稼げるし、月に20本できるような環境を整えれば、独立できたんじゃないかなぁ…。

過去の制作物の写真を撮ってポートフォリオにすれば、その技術でもっと利益を出せていたでしょう。Fenderのシールを貼らなければ、問題なかったのに、それだけが本当に残念です。

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