ライアンマルティニーはMudvayne Soften the Glareのベーシストです。
彼の圧倒的な演奏力とテクニックに心を鷲掴みされた人は世界中にいます。
Mudvayneはヘヴィロックバンドですが、ヘヴィサウンドの中で一際ベースの音が目立ちます。
複雑なフレージングにタッピングやブラッシング、スラップ、ダブルストップ…テクニカルな演奏方法を違和感なく盛り込む奇才なベーシスト。
1st2ndまでなんかは奇妙なメイクをしていたので、見た目に惑わされて聴いてない人も多かったのではないでしょうか?
ライアン・マルティニー(RYAN MARTINIE)
WarwickのThumb bass5弦を全弦1音下げ、4弦ドロップCと5弦Gのチューニングで演奏するグルーヴもテクニックも、ヘヴィロック界随一と称されるほどの腕前です。
それもそのはず、なんと彼はバークリ音楽院卒業生…。元々はジャズベース奏者として現場で活躍していたベーシストなんです。
超絶テクニックと複雑怪奇なフレーズは必見!
当時リアルタイムでDigのコピーをした人は沢山いたんじゃないでしょうか?
うるさい音楽は嫌い!
とライアンのベースプレイを聴いたことがない人は、他パートやデスヴォイスを遮断してベースプレイだけでも聞いてみてください。
演奏開始30秒からフレットレスのようなウネウネした音とスラップのプルのような音を織り交ぜてフレージングが完全に変態。
フレットレスのような音に聴こえるますが、フレッテッドベースを使っています。
ただし、こちらの音はライアンの意図した音ではなく、レコーディング・エンジニアにコンプを強力にかけられてしまい、マスター音源が届いた時はショックを受けた…とLD50販売時のインタビューで語っています。
ちなみに現在はSoften The Glareというバンドでイキイキとベースを弾いています。
フレットレスも普通に弾いちゃうんですけど、フレットレス使っても相変わらず一発でこの人!ってわかる音が強烈な個性を持っています。
指板に指を叩きつけて音を出す特殊なテクニック
ライアンのベースの音は、今まで聴いたことのない金属的な響きや中高域が目立ちます。
サムベースのリア寄りにスラントされたピックアップの配置と、指板の上を叩いて、音を出す独特なフィンガーピッキングで、この音を奏でています。
なんでもWarwickのフレットに使われているベルブラスがこの音を生み出すとかなんとか…
紹介映像を見てもらえれば、普通の指弾きと指板の上を叩いて音を出す奏法との音の違いがわかります。
この独自の奏法によって、同じアンプのセッティングでありながら色々な音を曲中に使い分けができて、この使い分け方が天才的に上手い。
またdbx160Aのコンプレッサーを音作りでメインとして使っているので、奏法によっての音量差などもかなり抑えられており、ライブ時でも細かななタッチなどが聴こえるのがベーシストなら泣いて喜ぶレベルですね。
ライアンはKORNでもヘルプでベースを弾いたことがある
ヘヴィロックバンドの先駆者とも呼べるKORN。
ライアンはKORNでのベースの代役を引き受けたことのあるんです。
肝心の映像はKORN側の差金か、余りにもベースが凄すぎたのかわかりませんが、ライアンの音が極小にミキシングされてしまっています…
いつものライアンの音で演奏してほしかったものですねぇ…
ライアン・マルティニー(RYAN MARTINIE)の使用機材
ライアンと言ったらトレードマークのWarwickのThumb bass(サムベース)
Warwickサウンドを世界に広めた1人だと言えるでしょう。
Mudvayne在籍時のチューニングは低い方から
5弦:G
4弦:C
3弦:G
2弦:D
1弦:F
5,4弦が2音下げ
321弦が1音下げの変則チューニング。
Soften The Glareではレギュラーチューニング
使用アンプ
ヘッドアンプ アンペグSVT-2Pro SVT-Ⅱ PRO(仕様変更前)
ヘッドアンプ
アンペグSVT-2PROとSVT-Ⅱ PRO(仕様変更前)
キャビネット
アンペグの8発キャビネットヘッド1台につき1つづつ使用。
アルバム4枚目からはヘッド・キャビネットもWarwickに変更し現在まで愛用しています。
彼のサウンドで忘れてはいけないがdbx160A
コンプレッサーの名機と呼ばれるdbxサウンドはライアンのサウンドキャラクターに一役買っており、ライアンの音に憧れてこのコンプレッサーを購入した人も多くいるのではないでしょうか?
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