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5弦ベース:Ibanez Prestige SR3005

Ibanez
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Ibanez SR3005は2000~2001年頃にフジゲンが製造を担ったベースで、管理人のベース人生の始まりとも言える5弦ベースです。

最近は様々なモデルが販売されていますけれど、Ibanezと言えばSR!と言っても過言ではないほどよく見る形ですね。

88年に登場してから今日までボディシェイプは変わっておらず、それだけSRの形は完成されていると言っても差し支えもないでしょう。

このベースは、ポップ、ジャズ、ロックといった様々なジャンルに対応できるのが特徴。

そして、その形状と取り回しの良さ。音作りの幅もあって、IbanezのSRシリーズが世界中で愛される理由です。

当時高校生だった僕はKORNキッズ。
ベースを買うなら5弦ベースが欲しい!IbanezのSRが欲しい!と常々思っていました。

そんな気持ちを持ちながら高校生活を過ごしており来る日も来る日もベースマガジンの裏表紙に載っているIbanezの広告を見てバイトを頑張る日々。

SRの5弦ベースを買うために高校生の頃は学校もいかずに時給700円で朝から晩まで月200時間働いてました。

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Ibanez SR 3005との出会いは突然

ライブハウスに遊びに行ってた時、ライブ前のルーチンワークとして楽器屋に入ると中古として入荷したばかりの未調整状態だったSRが目に入る。

価格を聞いてみると6万5千円だったので、試奏もせずにその場で購入。

それからこのSRとはベース人生を共に歩みました。

ストラップピンはWarwickのようにジムダンロップで埋め込みタイプのピンに交換。20年以上経ってますが未だに外れてません。

色んなバンドのレコーディングでも使ったし、ヘヴィ系バンドでもファンク系バンドでも、アコースティックトリオみたいなジャンルでもこのベースを弾いてました。

間違いなくこのSR3005を長い時間弾いている。

Ibanez3005 Prestigeのスペック

ボディ:マホガニー
ネック:ウェンジブビンガの5psネック
ピックアップ:IbanezオリジナルのSFRピックアップ
EQ:Vari-mid system
ブリッジ:IbanezオリジナルのMonorailブリッジ

KORN信者だった私は、手に入れた瞬間EQをフルテンにし、親指で叩いて音を出してました。

キャビネットから出てくる音は紛れもなくFieldyライクな超ドンシャリサウンド!

イコライジングとかの知識もなくて、音ヌケとかも全く知らなかったため、当時やってた女Voのポップス系バンドでもドギャンドギャンガガガガガガカカカカッ!

と破壊的な音でライブしてました。

高校生のころは目立ってなんぼでしょ。っていう意識があったので当時のメンバーには本当に申し訳ないなぁ…と思います。

IbanezのSRベースはヘヴィミュージック以外でも通用する

この頃のSRシリーズは現在のIbanezで採用されているプリアンプではなく、この時期はVari-midと呼ばれるプリアンプが搭載されています。

現在はK5とEHBシリーズにしか搭載されていませんけれど、プリアンプの効き方がエグい。

ミドルの周波数を100hzから10khzまで可変できるフリケンシーがついていてベース本体だけで多種多様な音が作れるのが特徴。

ただし、色んな音作りができる反面、プレイヤー側がセッティングで迷う恐れあり。

マホガニーボディーの中域、そしてウェンジブビンガネックとウェンジ指板が相まってモダンな音創りが得意だと思いきや、意外と暖かく柔らかい音も出せたりします。

っというより…ポップスとかの方がこのベースは使いやすいかもって感じたりします。

単純にヘヴィな音を望むならWarwickだったり普通のジャズベとかプレベとか、EMG載ってるベース買った方がいいかもしれません。ベース本体でミッドを完全カットしたり、色んな帯域

色んな音作りが出来る反面、どの分野でも100点にはなれず80点以上の音が出せる印象です。

ボディバランスと演奏性はさすがSR!

ボディ材がマホガニーでありながらボディの薄さは軽さに直結。

普通のジャズベースと余り変わらない重さでありながらストラップをかけた時のバランスは本当に素晴らしい。ヘッド落ちはないし完璧。

このベースを一番触れていただけあって自分の演奏が1番発揮できるベースです。

ただ…20年連れ添ってわかったのは、僕がベースに求める音はこのSRからは出すのは難しいのかな。と解りました。

マホガニーボディのベース全般に感じている印象でマホガニー単板だとどうしても低域が物足りなく感じてしまいます。

マホガニー単体ではなくトップ材やバックにウェンジ、ウォルナット、ブビンガのような密度の高い木材を張り合わせると良い塩梅になるんでしょうね。マホガニー単体だと少しボヤケてしまう印象です。ただし、ホンジュラスマホガニーは別格だった。

最近のSR5005Eはしっかりしたローも出せますし、私が持っているこのベースとは全然違った音が出るので個人的な好みで言えば、重たい材をサンドイッチしているものの方が好きですね。

良い所も悪い所も愛せるSR3005

SR3005は人生で一番長い時間触っていたからか、このベースを持つと凹凸が重なったかのような安心感があります。

ストラップをかけた時のバランスも良いしステージでも自由度が増えるし左手も右手もとっても楽。

今まで沢山のSRを弾いてきましたけど、これ以上弾きやすいSRには巡り合えたことがありません。長く弾いていたからそれくらい自分の手にしっくりくるんです。

余りの弾きやすさにSR3005の後継機種であるSR 3005E Prestigeを譲り受け、フレットレスに改造したんですが、ネックの握りやピックアップの形状が微妙に違っていて馴染めませんでした。

ここ数年はフレットレスばかりつかってるけど、このベースを触ると「おっひさしぶり!元気だったか!最近どうよ?」と、久しぶりに会う親友と同じ安心感を与えてくれる唯一無二のベースです。

自分が死ぬまで間違いなく手元においているベースだと思う。

Ibanez ベースの各シリーズ・モデルの特徴や音などのまとめ
Ibanezの代表機種とも呼べるSR、BTB、ATKの各シリーズの解説をしています。また、価格帯によって各シリーズのモデルなども紹介しているので、低価格帯のベースからハイエンドと呼ばれる値段のものや、歴史やマイナーチェンジのことなども紹介していきたく思っています。

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