値段が高いベース＝良い音は間違い！気に入ったベースを使いましょう

値段が高いからこのベースは良い音に違いない！
高級ブランドのベースだし、良い音に違いない！
憧れのあの人が使っているから良い音に違いない！

そんな固定概念を持ちながらこれまでに沢山のベースを買っては売り払う行為を繰り返してわかったことがあります。

良い音の定義は人それぞれであり、値段が高いベース＝良い音と必ずしも正解ではありません。

楽器は値段ではなく、自分が気に入ったものを使った方が良いベースライフを過ごせます。

良い音は自分で決めるもの

他人に良い音だと言われても、自分自身が良い音だと思えない楽器を使う必要はありません。

SPECTERのようなEMGが乗っかったアクティブベースも良い音ですし、パッシブのジャズベースだって良い音です。どちらのベースも良い音で間違いありませんが、全てのベースプレイヤーに対して「良い音」は当てはまりません。

良い音は自分自身で決めるものです。

値段や評判、他人の意見には惑わされずに自分の感覚を信じてください。

値段が高いベース＝全てが良い音は正解ではない

価格が高いギター・ベースには理由があります。価格の高さは木材コストや造りに直結していると言っても間違いではありません。

ですが値段が高いから自分にとっての良い音に当てはまるかはわかりません。

どれだけ希少な木材を使ったベースであっても、それが好みでなければあなたにとって良い音ではないからです。

値段が安い楽器でも、自分自身が満足する「良い音」がだと感じているのであればそれが正解です。

また、ベース単体で聞いたら最高の音であっても組んでいるバンドによって合う合わないという問題も起こります。

ハイエンドベースを買ったけどバンドに合わなかった例

私の体験談ですが、若かりし頃にハイエンドと呼ばれるベースを片っ端から試奏させてもらい、その中で「このベースは…！！！！！」と魂に語りかけられるようなベースと出会いました。

それが、MTDの前進ブランドであるTobiasベース。音抜けが本当に気持ち良くて、理想の音が出せたと思っていましたし一生モノのベースが手に入ったと喜びました。

Tobiasベースをメインで使っていたものの、ある日ライブ前日にTobiasにトラブルが起こり、急遽本番はIbanezのSRベース使ったことがありました。

その日はメンバーとお客さんに「今日ベースの音はいつもより良かった！」と言われて驚いたのを覚えています。

60万を超えるTobiasのベースより４分の１以下の値段で買えるIbanezの方がバンドの音的には合っていたんですね。

だけど高い楽器は良い音がする

これだけ楽器は値段じゃない！みたいなことを書いておいてですが、やはり高い楽器は良い音のものが多いです。自分好みにドンピシャに合うベースだって探せばきっとあります。当たり前っちゃ当たり前なんですが…

やっぱりコストがかけられて作られているので、大勢の人が「良い音」と感じられる楽器たちです。

フェンダーカスタムショップ製のベースを弾いて余りの音の良さに驚く場合もありますし、

「これだったらFender Japan買った方がいいんじゃない…」

と思うベースもあるから不思議です。

自分が気に入ってない音や弾き心地の楽器を使うのは最悪です。

今までお会いした中で友達からのアドバイスで高級なベースを買ったものの、本人はそのベースは気に入っていないけど、せっかく買っちゃったから無理やり使っている方とお会いしたことがあります。

自分が気に入っていない楽器を弾き続けることは最悪なので手放しましょう。

誰しもそう思います。

ですが、自分自身が気に入っていない楽器を無理して使い続けるのは時間の無駄です。

試奏した時に最高だ！と思って買った楽器でも、使い続けているうちに違うかも？と思ったのなら別の楽器を使いましょう。音の好みはどんどん変わっていきます。

せっかく買ったし勿体ないから…と使い続ける方が勿体ないんです。

ちなみに…
弾きにくくて音も悪いけど、このベースが可愛くてたまらない！＝気に入っている楽器なので今後も使い続けてくださいね。

良い音は沢山のベースを触って自分で見つけよう

自分にとって良い音の正解を知りたいのなら安い楽器から高い楽器までとにかく弾いてみて良い音が出せるベース見つけてください。

楽器屋さんには迷惑をかけるかもしれませんが、それだけあなたが真剣に良い音を求めているのなら応えてくれるはずです。

中古で売ってるボロボロの3万円位のベースからハイエンドの60万位するベースまで、気になったものは弾かせてもらいましょう。

弾かせてもらった中で、いくらでも弾いてられるように感じたベースが正解です。
それが3万円のベースだったとしても、恥じる必要はありません。

ただ…60万円するベースじゃないと、絶対だめだ…！あれ以上のものはない！

と思ったのなら、お気の毒ですが仕事を頑張るなり、私物を売ったりして手に入れてください。

楽器は値段ではありません。あなたが気に入った楽器を使いましょう

値段が高かろうが安かろうが関係ありません。あなたが「好き」ならそれが正解なんです。

楽器は値段ではありません。あなたが気に入った楽器を使い続けてください。

その分あなたの楽器はあなたの気持ちに応えてくれるはずです。