今もなおコアなファンが数多くいるIbanezのAFRベース。
AFRは1992年から販売されていましたが、希少な木材を使用していたため、販売期間は2年間しかなく、巷では幻のベースなどと言われており、個体数がそもそも少ないため中古市場などにあがってきてもすぐに買われてしまうほどでした。
AFRベースがIbanezから復刻されます。
いつかは欲しい…と思っていた人には嬉しいニュースですね。
Ibanez AFRベースの歴史・特徴など
海外では”AFFIRMA”(アファーマ)と呼ばれているAFRベース。
1992年に誕生し、販売期間は2年間だけでした。ボディに使用していた希少木材減少に伴い量産できなくなったようです。
AFRベースはスイスのギタービルダーRolf Spuler(ラルフ・スプラー)氏とIbanezの共同開発によって生み出された当時の最新鋭のベースでした。
軽量で取り回しがよくストラップをかけた時のバランスは素晴らしい。
今でこそIbanezのSRやBTBモデルで使われている各弦独立型のモノレールブリッジはAFRが原点となっています。
マグネティックピックアップとピエゾピックアップのブレンドは唯一無二のサウンドを奏でられます。
スルーネックではない、ハーフスルーネックもAFRベースを語る上では外せません。
ハーフスルーネックは、AFRベースの象徴です。ネックがピックアップと触れている理由は、ネックからの鳴りをピックアップで拾い、軽いボディでありながら密度のある重低音を生み出します。
過去のAFRと現行AFRの違い
ラインナップの種類
1992年に販売されたAFRにはいくつかラインナップが存在していました。
サマンボデイのA104
クロラ・ウォルナットのA204
フィギュアドメイプルボディのA304
早川 岳晴さん所有のゼブラウッドボディのAFRなどもありますが、通常販売はされていません。過去のベース・マガジンではプロトタイプのものをIbanezから譲ってもらったとか…羨ましい限りです。
復刻販売されるAFRはウォルナットボディの AFR4WAP、AFR5WAP。
フレイムメイプルトップ、ウォルナットトップ、メイプルバックのAFR4FMP、AFR5FMPが販売されています
WAP(ウォルナットプレミアム)
FMP(フレイムメイプルプレミアム)
価格は10万円ほど安くなった
1992年の販売価格は24万円で、非常に高価な楽器でしたが2019年モデルのAFRはサウンドハウスでは15万円で販売されています。決して安いという値段とは言えませんが、それでもAFRベースが欲しかった人には嬉しい値段です。
ピックアップやピエゾは進化
92年製のAFRはオリジナルピックアップとプリアンプ、ピエゾピックアップはフィッシュマン製のものでしたが、2019年モデルのAFRはバルトリーニのカスタムピックアップ、X44JXを搭載し、ピエゾピックアップにはIbanez Bass Work ShopのSRFやUB804などにも使われているAeroSilk MR5が使われています。
復刻されるAFRはクロラ・ウォルナットではありませんが、ウォルナットボディで高級感溢れる見た目はA204を彷彿させます。他にもメイプルボディのA104を元にしたAFRベースが復刻されるみたいです。
Premiumシリーズにて販売
おそらくですがPremiumシリーズですのでインドネシア工場で作られています。外国産楽器に余りいいイメージを持っていない方もいますが、最近のPremiumシリーズのクオリティはかなりのものです。
誕生から27年の歳月が経っての復刻。培ってきた技術を押し込めたAFRは素晴らしいベースに仕上がっているのではないかと思います。
ピックアップもバルトリーニのミドルピックアップ、ブリッジのピエゾ部分は現行のエアロピックアップが搭載されたエレキベースですので、様々なジャンルで活躍できるでしょう。
AFRを狙っていた人はこの機会に!
92年で販売価格が25万とハイエンドベースと呼んでも遜色ないAFRベースでしたが、今回の復活したAFRは15万円で新品購入できるというのは非常に嬉しいですね。
生産時期も2年だけでしたので中古価格は高騰していたAFRですが、AFRベースを欲していた人にとってはこれほど嬉しいことはないでしょう。
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