現在のWarwickの製造国は、ドイツ製のカスタムショップとジャーマンプロシリーズと、中国製のロックベースシリーズがございます。
プロシリーズは、2015年までは韓国で製造されており、2015年以降からドイツ製造に切り変わり、名称もジャーマンプロシリーズへと変わったのです。
ドイツ本国での制作によってcustom shop(カスタムショップ)製と変わりないクオリティをより多くのベースプレイヤーに届けることのできるWarwickのレギュラーラインがジャーマンプロシリーズです。
Warwickの韓国製 プロシリーズとは?
現在はドイツ製のプロシリーズですが、元々は韓国製でした。
2000年代ですが、Warwickはドイツ製以外にも中国製のRockBassSeriesの生産を開始し、いつの間にかProシリーズと呼ばれている韓国製のWarwickが販売されていました。
Warwick特有のMECピックアップとプリアンプ、そしてウェンジ指板を利用し、本家のパーツを韓国工場で製造。
価格帯を日本円にして一番高くとも18万円以内に収まるように製造されており、コストパフォーマンスは抜群でした。
2015年からWarwickは韓国での製造を中止し、ドイツ本国でプロシリーズを製造するようになったことは記憶に新しいです。
各モデルのドイツ製と韓国製のスペックの違いは?
ドイツ製と韓国製の違いは製造国が違うだけではなく、ところどころ木材が違ったりしています。
サムベースボルトオンのスペック表
ドイツ製 | 韓国製 | |
ボディ材 | オヴァンコール→ブビンガ | オヴァンコール |
ネック材 | ウェンジ | メイプル |
フレット | ニッケル | ベルブラス |
塗装 | オイルフィニッシュ | ハイポリッシュ塗装 |
Streamer Stage 1のスペック表
ドイツ製 | 韓国製 | |
ボディ材 | AAフレイムメイプル | USチェリー |
ネック材 | メイプル | メイプル |
フレット | ニッケル | ベルブラス |
塗装 | オイルが多い | ハイポリッシュ塗装 |
※ジャーマンプロシリーズが販売されたころのボディ材はUSチェリーでした。
Streamer LX ストリーマーのスペック表
ドイツ製 | 韓国製 | |
ボディ材 | Top :フレイムメイプル back:スワンプアッシュ | USチェリー |
ネック材 | オヴァンコール | メイプル |
フレット | ニッケル | ベルブラス |
塗装 | オイルが多い | ハイポリッシュ塗装 |
※ジャーマンプロシリーズが販売されたころのボディ材はUSチェリーでした。
コルベット ブビンガVerのスペック表
ドイツ製 | 韓国製 | |
ボディ材 | ブビンガ | ブビンガ |
ネック材 | オヴァンコール | オヴァンコール |
フレット | ニッケル | ベルブラス |
塗装 | オイルフィニッシュ | オイルフィニッシュ |
フレット以外ほぼ変わりありません。
韓国製のコルベットにはパッシブモデルもありました。
韓国製のWarwick Pro Series プロシリーズの音は悪いの?
そんなことありません。
なんとなく我々日本人は韓国に対して良い印象よりも悪い印象を持っているせいか、韓国製っていうだけで正当な評価を持たない人も少なくはありません。
ネット上では
韓国製Warwickは作りが悪い!
韓国製のWarwickは音が悪い!
ドイツ製以外のWarwickは総じてゴミ!
とか、メチャメチャ書かれてたりしてるんですけど、韓国製のWarwickは全然悪くないですよ。
ただし、キャビティのハンダはドイツ製に比べたら雑だった印象はあります。
ほぼ同じスペックのWarwick ドイツ製と韓国製を聴き比べてみよう
韓国製とドイツ製のプロシリーズの音の比較です。
録音環境が違いますのであんまり参考になりませんが…
同じ人間が同じ機材で弾いています。
韓国製の Pro SeriesプロシリーズのStreamer LX 5
新品のお値段12万円くらい
中古だと5~8万弱
ヌケの良さそうなプル、ネック材がメイプルなのかWarwickの音ながらトラディショナルなイメージがあります。
ドイツ製のPro Seriesプロシリーズ Streamer LX5
新品のお値段22万円
中古だと8~15万くらい
ネック材がオヴァンコールだからなのか音の重心はグンッと下がりますね。
韓国製のものと比べて音はかなり違いますが、どっちの音がいいかと言われたら好みの問題じゃないでしょうか…
ドイツ製と韓国製は2本同時に弾き比べないとわからないレベル
上の動画だとハッキリとした違いがわかります。
ではブラインドテストをして「こっちが韓国製でこっちがドイツ製」ってわかる人ってどれくらいいるんでしょうか?
自分の持ち物だったらそりゃわかると思います。
でもほとんどのベースプレイヤーがドイツ製のWarwickと韓国製のWarwickを実際に持ってません。
韓国製WarwickとCustom Shop製 Streamer LX 聴き比べ
音以外にも弾きやすさとか構えた時の鳴りなんかもあるでしょうが、韓国製だからって本家より音が悪いなんてことはありません。
もはや好みです。
Twitterでcustom製LXと韓国製LX、Spectreベースをブラインドテストしているツイートあったんですが、答えがわからない人が殆どでした。
てことで、
warwick韓国製LX
warwickカスタムショップLED
SSD(Spector)USA NS-4
の三本ブラインドテストやってみたいと思いまーす— しえる@8/4STUDIO246nagoya (@BassCiEL) 2016年2月12日
@Bass_ShiEL ①番 pic.twitter.com/U1cchGtuu0
— しえる@YouTube (@BassCiEL) February 12, 2016
@Bass_ShiEL ②番 pic.twitter.com/kMpuirFquE
— しえる@YouTube (@BassCiEL) February 12, 2016
@Bass_ShiEL ③番 pic.twitter.com/Jptssjl7Nm
— しえる@YouTube (@BassCiEL) February 12, 2016
これを聞いたあなたはどれがどのベースかわかりましたか?
答えは記事の最後に書いてますー。
まとめ:韓国製のプロシリーズはコスパ最高のWarwick!
ドイツ製と比べて使われている木材も違いますし、韓国製のWarwickの音はドイツ製とは少し違います。
ただ、音が違うからと言ってベースとして使えないのかと言われれば全く問題ありません。
むしろ、人によってはドイツ製よりも韓国製の方が好みの人だっていると思います。
音が気に入ってるなら恥じる必要は一切ありません。
というか、イコライジングなんかでこの辺り全然カヴァーできますし、結局のところベーシストの腕次第です。
韓国製のCorvette使ってますが、めちゃくちゃいい音出してます。
中古で安くで売られてたりして、音が気に入ったのなら買ってもいいと思いますし、メインで使っても全然OKな代物です。
1時なので答え合わせ!
正解は
①韓国製LX
②SSD NS-4
③SS1 LED
でした!— しえる@YouTube (@BassCiEL) February 12, 2016
コメント